July 10, 2005

リーダージャージを着なかった理由

前日のTTTで優勝し、総合首位になったランス・アームストロング(DIS)
本来ならばリーダーの証、マイヨジョーヌを着用しているはずが通常のDiscoveryのジャージだったため、5STリアルスタート前に着替えることとなった。
「ソレンセンの落車後に、レモンがマイヨを着用しなかったことを覚えてる。」(アームストロング)
前日のTTTラスト2kmでメカトラによる落車、2秒差でマイヨジョーヌを失ったデイビッド・ザブリスキーへの配慮によりマイヨジョーヌを着用しなかったのだった。

ツール・ド・フランスの規約第10条に「出走サインからステージ後の記者会見の後までリーダージャージ(各賞
ジャージ)を着用しなければならない」とある。
過去35年の間に3件似たような事例があった。
1971年、ライバルのルイス・オカーニャがどしゃぶりのCol de Menteの下りで落車した時、エディ・メルクスはマイヨ・ジョーヌの着用を拒否している。
1980年、ベルナール・イノーの棄権により繰り上げ首位になったフープ・ズートメルクもマイヨ・ジョーヌの着用を拒否している。
1991年、首位だったロルフ・ソレンセンが落車での鎖骨骨折によりリタイアを余儀なくされたとき、グレッグ・レモンもまたマイヨ・ジョーヌの着用を拒否したのだった。(*アームストロングが言っているのはこのこと)

レースディレクターのジャン・マリー・ルブランは「もし今日マイヨ・ジョーヌを着ないなら、明日はスタートできないよ。
正しいことをしようとしているのは分かっている。が、スポンサーに対する義務があることも分かってほしい。それに沿道で何時間も待っている人たちがみたいのは、マイヨ・ジョーヌなんだ」と、アームストロングは説得された。

で、コース上でのお着替えシーンとなった。

(CyclingNews)

投稿者 akemi : July 10, 2005 1:50 PM | トラックバック