今日は個人タイムトライアル。
総合順位のラストから先頭の21位までが2分差でスタート。
総合上位20位からは3分差で、現在リーダーのランス・アームストロング(DIS)が最後にスタートする。
現在、総合97位のサルバトーレ・コメッソ(LMP)までが出走しており、暫定トップはスイスのTTチャンピオン、ファビアン・カンチェラーラ(FAS)。総合132位で、タイムは1H15'49"
暫定2位がラスロ・ボドロギ(CA)、ローラン・ルフェーブル(BTL)
ルーク・ロバーツ(CSC)がカンチェラーラのタイムを16"上回って、暫定トップに!
本日のナショナルチャンピオンは・・・
マイケル・ロジャース(QSD)---'04世界チャンピオン
ファビアン・カンチェラーラ(FAS)---スイスチャンピオン
シルヴァン・シャバネル(COF)---フランスチャンピオン
アンドレイ・グリヴコ(DMV)---ウクライナチャンピオン
本日の勝者は個人的に応援している選手だったので、とても嬉しかったです。
この7年が報われたって感じですよね。ゴール後にあの方が真っ先に彼の元へ行って祝福していたのが印象的です。
総合争いもし烈でしたしね。
今日のヴィノクロフはウルリッヒにアシスト的な動きもしてましたね。いいところまでは行ったんだけどなぁ。
バッソだけがついて行けましたけど、誰か引き離しちゃう人はいないんですかね?
グエリーニとヴィノクロフのアタックによって、トップのいる集団がばらばらになっちゃいましたね。
Discoveryのアシストがみんないなくなって、アームストロング、ウルリッヒ、バッソのガチンコ対決でした。
非常に私的な意見ですが、これが最後のレースになるアームストロングはこういうガチンコ対決を望んでるのではないでしょうか?アシストは明日の15STにとっておいて、今日は自分の力だけでいってみたい。。。みたいな。
アシストに守られて悠々と優勝する、というのは望んでいないのかもしれません。
もっと泥臭い戦いの末に勝つ、というのを狙ってるんじゃないかなぁ。。。と。
クールシュベルからブリアンソンまでの173kmの第11ステージで、スタートから5kmで落車したトム・ボーネンは「今までにこんなに苦しかったことはない」とコメント。
序盤の下りで他の選手とタイヤがかすり、舗装路にたたきつけられた2005年ツール・ド・フランドル、パリ〜ルーベの勝者は右膝、肩、左肘にケガを負った。
ポイント賞リーダー"マイヨヴェール"を着るトム・ボーネンは、本格的な山岳となるアルプスの第11ステージを、優勝したアレクサンドル・ヴィノクロフ(TMB)から39分46秒遅れでなんとか走り終えた後、「目の前の(ファン・マヌエル)ガラテがラインを変えたので、彼のタイヤにほんの少しかすったんだ」とがっかりした様子で言った。
「すごく苦しい1日だった。パリ〜ルーベやツール・ド・フランドルでもこんなに苦しかったことはない。
良くなってレースを続けたい、でも心配だ」
木曜の朝、膝に包帯をしたボーネンがローラー台でテストしたものの、ボーネンのツール・ド・フランスがここで終わったという結論に至った。
2004ツール・ド・フランスでは最終ステージのパリ・シャンゼリゼのゴールスプリントを決めただけでなく、2005は第2ステージ、第3ステージを勝利したボーネンは、ポイント賞争いの優勝候補筆頭だった。
(14 July 2005 Eurosport)
*第12ステージ未出走は、本人にもファンにもとても残念な結果でしたね。トータル3回も落車ですし、厳しい山岳ステージを乗り越えてパリまでたどりつくのは難しいですね。とにかく残念!( by @kemi)
■タイムアウト
イェンス・フォイクト(CSC)
ケヴィン・フルスマンス(QSD)
■リタイア
キム・キルシェン(FAS)
ステファノ・ザニーニ(QSD)
ジャン・パトリック・ナゾン(AG2)
■未出走
ダリオ・フリーゴ(FAS)---妻の車から禁止薬物のEPO(エリスロポエチン)が見つかったとして
■4km地点で落車
アルベルト・コンタドール(LIB)---両肘、左肩、左ももに擦過傷と打ち身
イゴル・ゴンザレス・デ・ガルデアノ(LIB)---背中を強打し病院へ:リタイア
ベルンハルド・アイゼル(FDJ)---バイクパンツ破れる
イゴル・ゴンザレスのコメント
「とても残念だ。背中のけがだけじゃなくて、ツキのな無さにも。この2年、本来の自分のレベルを維持できていないが、もうどうしていいか分からない。ツールをいい感じでスタートしていただけに、がっかりだ。初日のタイムトライアルはうまくいって、やっと調子が戻ったんだと思ってた。なのに2日後には右膝に痛みが出て昨日(8ST)タイムをロスすることになった。回復を待つ必要があったんだけど、その時間もなくなった。今日のステージ序盤で落車したからね。今はこの痛みに耐えて、ツキのないのが終わるときがくるのを信じて待つしか無いね。」
■11km地点で落車
ヤン・ウルリッヒ(TMB)---下りでクラッシュ。頭、肩、背中、肋骨を打ち、擦過傷。(骨折はなし)
■88km補給地点で落車
アンヘル・ゴメス(SAU)---鎖骨骨折:リタイア
■リタイア
デイビッド・ザブリスキー(CSC)---11km地点:4STでの落車の影響
ヤン・キルシプー(CA)
ルチアーノ・パリアリーニ(LIQ)
今日も興奮しまくりのステージでした。山岳ジャージ狙いのラスムッセンは、山岳ポイントだけとったら結局吸収されて、最後は総合狙いの選手たちのアタックかな?なんて思っていたんですが、やってくれましたね!ラスムッセン!
フォイクトとモローの友好的な逃げも良かったです。
欲を言えば、モローのマイヨジョーヌも見たかったような。
ディスカバリー的にはマイヨジョーヌをいったん手放すのも作戦って気がしますね。
これでバッソが調子を上げてくる前に、CSCのアシストを疲労させることができるとか。。。
序盤のウルリッヒ(TMB)の落車とかアイゼル(FDJ)たちの落車とか、序盤に波乱が多かったですね。
補給地点の落車で消えたアンヘル・ゴメス(SAU)が痛々しかったです。レースじゃないところでレースが終わっちゃうなんて悔しくてたまらないですよね。骨折じゃないことを祈るのみです。
前日のTTTで優勝し、総合首位になったランス・アームストロング(DIS)
本来ならばリーダーの証、マイヨジョーヌを着用しているはずが通常のDiscoveryのジャージだったため、5STリアルスタート前に着替えることとなった。
「ソレンセンの落車後に、レモンがマイヨを着用しなかったことを覚えてる。」(アームストロング)
前日のTTTラスト2kmでメカトラによる落車、2秒差でマイヨジョーヌを失ったデイビッド・ザブリスキーへの配慮によりマイヨジョーヌを着用しなかったのだった。
ツール・ド・フランスの規約第10条に「出走サインからステージ後の記者会見の後までリーダージャージ(各賞
ジャージ)を着用しなければならない」とある。
過去35年の間に3件似たような事例があった。
1971年、ライバルのルイス・オカーニャがどしゃぶりのCol de Menteの下りで落車した時、エディ・メルクスはマイヨ・ジョーヌの着用を拒否している。
1980年、ベルナール・イノーの棄権により繰り上げ首位になったフープ・ズートメルクもマイヨ・ジョーヌの着用を拒否している。
1991年、首位だったロルフ・ソレンセンが落車での鎖骨骨折によりリタイアを余儀なくされたとき、グレッグ・レモンもまたマイヨ・ジョーヌの着用を拒否したのだった。(*アームストロングが言っているのはこのこと)
レースディレクターのジャン・マリー・ルブランは「もし今日マイヨ・ジョーヌを着ないなら、明日はスタートできないよ。
正しいことをしようとしているのは分かっている。が、スポンサーに対する義務があることも分かってほしい。それに沿道で何時間も待っている人たちがみたいのは、マイヨ・ジョーヌなんだ」と、アームストロングは説得された。
で、コース上でのお着替えシーンとなった。
■未出走
クリストフ・マンジャン(FDJ)---6ST落車による左目の下の篩骨(しこつ)骨折のため
セルゲイ・ゴンチャール(DMV)
■リタイア
イサク・ガルベス(IBB)---7STゴール前でアラン・デイビス(LIB)の斜行により落車、29km2つ目の山岳に入ってリタイア
レオン・ファン・ボン(DVL)---75km地点でリタイア
シルヴァン・カルザーティ(Ag2) ---14km地点でリタイア
非常に微妙なゴールでしたね。何度リプレイを見ても、どちらが1位か分からないほどほとんど同着でした。
山岳ポイントを目の前で持って行かれてしまったので、ぜひともステージ優勝してほしとは思っていましたが。
それにしてもDiscoveryの山岳アシストがみんないなくなっちゃってたのも気になりますね。
ランディスは残ってたけど、もう味方じゃないですしね。
それにしても雨は困り者です。何度もスカパーの映像が途切れてしまいました(涙)
■リタイア
スティーブ・ザンピエリ(PHO) ---前ステージでの落車の影響
アレッサンドロ・スペツィアレッティ(LMP)---50km地点で落車し病院へ。縫うほどではなかったが唇にケガ
■降格
アラン・デイビス(LIB) --- ゴールスプリントの際、斜行してイサク・ガルベス(IBB)らの落車をひきおこしたとして
■落車
23km地点---トム・ボーネン(QSD):左ほおと足首に擦過傷、左肘に深い切り傷、背中を打撲
50km地点---アレッサンドロ・スペツィアレッティ:顔、唇に深い切り傷、病院へ
ゴール前---イサク・ガルベス(IBB)、アンジェロ・フルラン(DMV)
(9 July 2005 CyclingNews)
ゴール地点のナンシーが地元、というマンジャンが見せてくれました。フランス人といいながらも、なんとなく日本人ぽさがあって好感を持ってました。地元で道をよく知っている分、逃げグループにあっても、みんなにどのへんが危険か、とか教えてたようです。ぜひ逃げおおせてほしかったですね。見ていて力の入るステージでした。男マンジャン、株があがりましたよね。
7/6のasahi.comの記事です。
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自転車ロードレースのツール・ド・フランスは5日、第4ステージ(67.5キロ)のチーム・タイムトライアル(TTT)があり、前人未到の個人総合7連覇を狙うランス・アームストロング(33)が、今大会初めて首位に立った。
TTTは全21チームで所要時間を競い、5番目にゴールした選手のタイムがチームの成績となる。アームストロングが所属するディスカバリーチャンネル(米)はこの区間1位となり、個人総合で2位だったアームストロングが、2位ジョージ・ヒンカピー(米)を55秒リードした。
今大会限りで引退する王者は、「次の四つのステージは平地コースだから首位を守るのは難しいが、(首位選手が着用する)イエロージャージーはいつ着ても気分がいい」と喜んだ。(AP)
asahi.com
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フジテレビでも放送されなくなった今年、自転車に興味を持っていない一般の方にロードレースを知ってもらう機会がますます減ってしまいましたが、一般紙に掲載され嬉しく思いました。
が
「2位ジョージ・ヒンカピー(米)を55秒リードした。」の1行に苦笑ですね。。。
プロの記者であっても、ロードレースの知識ゼロじゃシロウト以下じゃないかと思ったりして。
切ないなぁ。。。
■リタイア
コンスタンティーノ・サバラ(SAU)---4STでの落車が影響
■落車
ホセ・アンヘル・ゴメス(SAU)---カメラバイクと接触
(7 July 2005CyclingNews)
■80km地点:ヤン・キルシプー(CA)、イケル・カマノ(EUS)、ヨハン・ファン・スーメレン(DVL)---いずれも擦過傷
■138km地点:ヤネク・トンバク(COF)、クラウディオ・コリオリーニ(FAS)--いずれも左膝にケガ
■ゴール前1km:サミュエル・デュムラン(AG2r)
(Velonewsより)
*タイヤ交換はあったものの、いずれも軽症(by @kemi)
イケル・フローレス(EUS)---腰と右膝にケガ
ルドヴィック・トゥルパン(AG2)---右腕に擦過傷
ダニエル・ベッケ(IBB)---腰と左腕にケガ
ステファン・グベール(AG2)---背中に痛み
ホセ・エンリケ・グティエレス(PHO)---左肩に痛み
(CyclingNews Live Coverageより)
Oakleyのサングラスがトレードマークのジョージ・ヒンカピー。
第1ステージ、タイムトライアル前のアップをローラー台でしている映像を見て、「いつものサングラスと違う!」と思いました。D氏に言うと、「Oakleyのmp3が聞けるやつだよ」という言葉でそういう製品があるのを思い出しました。
OakleyのThump(サンプ)。128MB/256MB/512MBの3種類あります。
価格は128MBでも安くて¥33,000くらいです。
ヒンカピーがしていたのは、真っ白でしたが、もしかしたらスペシャルなのかもしれませんね。
ツール・ド・フランス公式サイトにあった、監督のコメントです。
ヨハン・ブリュイネル(DIscovery Channel)---「例年通りに」
ジャン・レネ・ベルナドー(Bougues Telecom)---「パリで後悔のないように」
マルク・サーガント(Davitamon-Lotto)---「今年のコースはピュアスプリンター向けじゃない」
ピエトロ・アルジェリ(Saunier Duval-Prodir)---「たくさんの(SAU)ジャージを見ることになるよ」
ジュゼッペ・マルティネッリ(Lampre-Caffita)---「チャンスは誰にでもあるということだ」
■ヴィンセント・ラブニュー(AG2r)---「力を発揮しなくては」
ウォルター・ホデフロート(T-Mobile)---「アームストロングを追いかけるのにウルリッヒは好位置につけている」
アラン・ギャロピン(CSC)---「イバンは走りたくてうずうずしている」
ゴルカ・グェリカゴイタ(Fundacion Ciclista Euskadi)---「プランBはない」
フランシス・ヴァン・ランダーセル(Cofidis)---「アタックしていくよ」
ステファノ・ザナッタ(Liquigas-Bianchi)---「ガルゼッリは良くなってきてる」
ジョン・ルランゲ(Phonak)---「絶対的なエースはいないし、これからも持たない」
ジャンカルロ・フェレッティ(Fassa Bortolo)---「エースは決めない」
ロジャー・ルゲイ(Credit Agricole)---「すばらしい選手がそろった」
エウセビオ・ウンスエ(Illes Balears)---「ガリビエ峠はバルベルデにとって大きな収穫になるだろう」
パトリック・ルフェーブル(QuickStep)---「ペタッキの不在は誤算だ」
マルク・マディオット(Francaise des Jeux)---「誰もがステージをとれるわけじゃない」
ジャンルイージ・スタンガ(Domina Vacanze)---「若い選手の成長に期待している」
マヌエル・サイス(Liberty Seguros)---「第1週はクライマーにとって相当つらいもになるだろう」
エリック・ブルーキンク(Rabobank)---「メンショフの総合5位以内を狙う」
クリスチャン・ヘン(Gerolsteiner)---「2人(ライフェマー、トーチニヒ)のうちの1人は総合5位以内に」